はじめに…

兵庫県西宮市東山台に位置する個別指導塾「学庵」は、「わかるまで教え、できるまで見守る」という揺るぎない教育理念を掲げています 。この理念は、単に知識を一方的に伝達するのではなく、生徒一人ひとりが自らの力で深い理解に到達し、自信を持って問題に取り組めるようになるまで、徹底的に寄り添い、支え続けるという学庵の姿勢を明確に示しています。

「なぜ？」を重視する指導哲学と「腹落ち」の追求

私達の指導は、常に「なぜ、このルールは存在するのか？」という問いから始まります 。これは、塾長自身が丸暗記に苦しんだ経験から生まれたもので、生徒が心から「腹落ち」（深い納得感）するまで、概念を徹底的に深掘りすることを重視します 1。従来の参考書が「〇〇の場合は△△とする」という「六法全書」のような記述に留まるのに対し、学庵ではその背後にある本質的な理由を追求します。

自身の「不器用な生徒」としての経験とコンプレックス

私は小中学校時代、「デキる子ども」とは口が裂けても言えないほど、常に劣等感に悩まされていました。特に、丸暗記が極端に苦手で、「十分な納得感が得られないと、何事にも一歩も前へ進めない不器用な生徒」でした。この経験は、従来の教育が画一的なルールや暗記に偏りがちであることへの、塾長自身の根源的な疑問を形成しました。しかし、この「痛み」の経験こそが、生徒の苦悩を深く理解し、寄り添うことができる原点となっています。生徒が「わからない、出来ない…の沼」から抜け出せない苦しみを、自らの体験として知っているため、表面的な「誤答」を指摘するだけでなく、その「質、特性」に合わせたアプローチの必要性を強く認識しています。