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【英・数・国・理・社】の五角形の相関関係について・・・
学庵では、例えばですが国語を受講なさる生徒さんに対して、ただ国語だけを漫然と教えることはいたしません。
それは、他の科目を受講なさっても、小学生を対象に授業する場合も同様です。ある特定の科目が苦手な背景には、ほとんどの場合、保護者様やご本人でさえ気づかない別の弱点が潜んでいるからです。
背景に『国語が苦手』が潜んでいる場合・・・
【算数・数学の問題で…】
文章題を読んでも途中で混乱し、
結局「何を問われているか?」
も分からなくなる。
【社会の問題で…】
地名や人物名を
漢字で
書けない、間違える。
【理科の問題で…】
理科はそもそも
前提条件
が長い文章題が多く、きちんと読めない。
【英語の問題で…】
主語、述語、被修飾語、動詞、副詞的用法、受け身など、
言葉の意味
がわからない。また、もともと日本文にも
「
、
(
てん
)」や「
。
(
まる
)」を付ける
習慣
が出来ていないので、ピリオドや“?”マークを頻繁に付け忘れる。
背景に『数学が苦手』が潜んでいる場合
【国語の問題で…】
因数分解で必要
な「共通因数でくくる」作業は、文章読解に不可欠です。だから、共通部分とそうでない部分を識別する力が弱い生徒だと、長い文章を要約するのがとても苦手です。
【社会の問題で…】
“時差”の計算が苦手だったり、図表やグラフの問題で「比率計算」、地図の縮尺換算でつまずく。
【理科の問題で…】
計算問題でことごとく引っかかる。特に「比例・反比例」の知識が土台となる“密度・圧力・濃度・地震波・電流・湿度・運動・仕事…etc.”でのミスが目立ち、暗算ですぐに答えが浮かばない。
【英語の問題で…】
Be動詞には「イコール」の意味があると説明されても、理解出来ない。million(百万) や billion(十億)など英語式の表記法でつまずく。
背景に『理科が苦手』が潜んでいる場合・・・
【算数・数学の問題で…】
水槽の容積が同じなら、水道の蛇口から流れ出る水量が「多い」と、満タンにするまでの所要時間は逆に短くなる
ハズなのに、そのイメージが湧かず「水量が多い⇒時間も長くかかる」という勘違いに気づかない。
【国語の問題で…】
たとえ「秋分」、「冬至」などと読み書きは出来ても、どういう現象なのか一言も説明出来ない。
【社会の問題で…】
なぜ北海道より新潟に、冬の季節に多く雪が降るのか、暗記に終わるので、結局すぐ忘れる。
【英語の問題で…】
教科書内容として登場する「競技用車イス」「津波」
「化石」「恐竜絶滅」「南半球の季節」「白夜」
など
について、題材の背景としての科学的な考察なしに、
単なる日本語和訳しか出來ないので、理解が浅い。
背景に『社会が苦手』が潜んでいる場合
【算数・数学の問題で…】
大阪から東京までが地図上で何百キロも離れている距離感が分からない。だから、“速さ”や・“時間”を求める計算
問題でトンチンカンな答えを導いても気が気が付かない。
【国語の問題で…】
何十年、何百年も昔の時代を舞台にした物語文を読むにしても、現代の風習や生活様式がまるで違う前提を理解出来ないままでは、内容をきちんと把握出来ない。また、外国の文化や、国内の地方の暮らしぶりを紹介するような説明文を読もうとしても、背景となる基礎知識が備わっていないと、文字を目で追うがスンナリとは頭に入ってこない。
【理科の学習で…】
現代では「当たり前」と思える“常識”でも、時代を数百年過去に遡れば、「太陽が地球のまわりを回っている」、「雷が鳴るのは怨霊のしわざ」と本気で信じられていた事を忘れてはなりません。偉大な先覚者達が疑問を抱き、
手探りで試行錯誤を経て、何世代ものバトンタッチを繰り返した今、私たち現代人の豊かな文明があるという理解がなければ、科学的な探究心など湧き起こってもこないでしょう…。
【英語の問題で…】
the USA
という表記が教科書に出てきても、それが
アメリカ合衆国
だと気づかない。
また
「節分」
のある月を英語で“February”と書く問題に直面しても、
そも
そも2月に
行われる
事自体を覚えていない。そのほか、“三省堂 NEW CROWN”の教科書に,「落語の海外公演」,「インドの映画制作」,「フランスの漫画文化」などが題材に採り上げられていても、
背景となる知識
が非常に不足している。そのため、
具体的なイメージを
持ちながらの和訳
が出来ない。
背景に『英語が苦手』が潜んでいる場合・・・
【算数・数学の問題で…】
英語と日本語とでは、語順は勿論ですが生活習慣や文化の違いから、日本人とは全く異なった表現方法になることは珍しくありません。それぞれ伝えたい事柄を“日本語⇒英語”、“英語⇒日本語”に変換する作業が必要です。
ところが、日本語の感覚のままで英作文をして失敗する生徒は、この
「別の表現に置き換える」という作業
が苦手であり、その事はそのまま直接
算数や数学の文章題を読んでから式に直したり、カッコでくくったり
という式変形が
出来ないという事態に陥りやすいといえます。
【国語の学習で…】
例えば、「歩く」の打ち消し表現は、正しくは「歩かない」です。しかし、「歩
け
ない」とする間違いをよく目にします。中1の半ば頃に「~できる」という意味として習う事になる“助動詞can”があります。けれども、英語が苦手な生徒の場合、せっかくココで得た知識を上手く日本語にフィードバック出来ません。
【理科・社会の学習で…】
理科や社会(特に世界地理)では、
カタカナ表記の単位や元素名、外国の地名など
が登場することがしばしばです。英語の単語学習の際に興味を持ち、積極的に覚える習慣のある生徒でない場合、「
意味を為さないカタカナの羅列
」にしか見えません。
結論としましては…
一番大切なのは…、
バラバラな“点”の知識どうしを1つにつなぎ合わせる『論理的な思考力』…つまり知的探究心や法則性の発見、推理する目を日頃から養う訓練です。
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